富士の遠景がきれいな季節 ― 2020/02/11 17:43
晩秋移行から冬の間は、空気がきれいになるおかげで、遠方の富士山を見られる機会が格段に増えます。端的に言えば、冬は富士見えの季節なわけですが、それも、もうそろそろ終わりに近づいていて、遠からず春霞で大気が霞むようになるはずです、たぶん。
とにかく環境変動で、これまでの季節感や四季が当てはまらなくなっているので、なんとも言えないのですが……。
……と、昨今の諸事情はさておき、ここ最近の美しい富士山をなかなか写真に撮れずにいましたが、やっと先日、夕暮れの富士をのんびり眺める時間ができました。
富士と海と夕焼け空と。
宵の明星も西の空に大きく見える頃なので、空が晴れている日は、日が暮れたあともしばらく遠い景色を楽しむことができますね。
この夜の庭は、諸事情から今月いっぱいで閉店する料理屋さんの日本庭園。
ちなみに上の2枚の富士山の景色もこの料理店から撮ったものです。
この庭は、当分見ることができなくなる……もしかしたら、ず〜っと見られなくなる?かもしれず、記念に何枚か撮影いたしました。
夜の庭を歩いても、古民家の中から外を眺めても、夜の庭は幻想的。
しっとりとしたやさしい静寂に包まれるからか、時間も我も何もかも忘れて、ゆったりくつろぐことができます。
春には桜が咲くはず。(木の真ん中に鳥の巣が)
桜の木を少し離れた位置から改めて眺めてみたり……。
いきなり室内ですが、カエルと水の波紋が広がる机が素敵だったので1枚。
(机の表面の模様です)
波紋の先の、オタマジャクシや魚が泳ぐ様子もひとつ。丸い玉はあぶく?
このような家具調度品を見ると、身近な自然と四季の変化を愛でる日本的な習慣が嬉しくなりますね。
夜の門に見送られて、最後の1枚。この門の先に、想像以上に広くて繊細でステキな空間が広がっているとは想像できません。
四季折々の草花や樹木や風景、そして季節を楽しむ食事をもいただける憩いの場が、またひとつ閉じちゃいました〜。
昨春は、自宅の目の前の森がゴッソリ消えて、それまで庭に飛んできていた蝶々もハチもアブもトンボも……姿を見せなくなってしまい、それ以来このブログの更新も激減中です。そんなさなか、美しい景観を楽しむ身近な場所がまたひとつ減って残念。
自然のものであれ、人が手を加えながら守ってきた景色であれ、豊かなもの、美しいもの、時間をかけてはぐくまれたものは、大事に守り続けられるといいですね。
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