ギボウシを巡って ― 2015/07/29 21:03

ギボウシの花が咲いています。
日陰のエリアが多くて、ともすると、淋しくなりやすい庭を、ギボウシはシックにしてくれます。
まるで、日陰の涼しさを凝縮しているみたいな、淡くてしっとりとした花に、暑さでカーッとなっているのを和らげてもらえますしね。
葉っぱも鑑賞向きなものだと、すーっと筋が入っていたり、模様入りの青っぽい葉っぱがオシャレだったりするので、玄関の鉢植えコーナーに、ヒマラヤユキノシタと一緒に置いています。
半日陰〜日陰の植物って、夏のムシっとした湿気と暑さが苦手なものが多い気がしますが、ギボウシは強くて育てやすいですね。
ゆっくりですが、株分けで増えてくれるし。
この植物は、山菜として食べられる種類のものがある様子・・・いえ、元は食べられる山野草だったものを、品種改良して、今に至っているのでしょう。
品種改良に関することには詳しくありませんが、このギボウシも、アジサイのようにシーボルトの時代に、国外に紹介されている植物の一つらしいですね。
なので、その後、アジサイのように、西洋らしい変貌を遂げたものもあるのだろうな〜、と思っています。
ところで、我が家の庭では、たまたま小ぶりのギボウシしか育てていないのですが、どうやら大きくなるタイプのものは、なかなかの繁栄ぶりらしい・・・。
植物が野性的に大きくなるのを嫌うハナトモ(花友)がおりまして、ギボウシといえば、やたら大きくなってはびこる(可愛くない)、という印象を持っている様子でして。
こちらは、そういうギボウシを見たことがないので、一体、ギボウシの何が面白くないのか、何度、話を聞いてもピンときませんでした。
それこそ、百聞は一見にしかずで、大きくなる種類のギボウシを見れば話は早いのだろうな、と思っていたら、実は今日、白いステキな花を咲かせた巨大なギボウシを目撃してしまいました。
確かにワイルドな感じだし、コンパクトタイプのギボウシに比べれば随分と大きめなので、スーパーナチュラルな庭が好きな人向きと言えそうです。
個人的には、日陰の一角でまとまって生えている分には、元気が良くて明るい印象だし、悪くはないなと思った次第。
どっちにしろ、こういうのってやっぱり好みなんでしょうね。

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