秋の山野草が活性化/ヒメタデとミズヒキ2016/09/14 19:09

雨天が多いとはいえ、最高気温が30度を下回る日が続いています。

急に過ごしやすくなったぞーと思っていたら、タデの仲間たちが色づき、花を咲かせ始めました。

ヒメタデは、ピンク色のツブツブが少しずつ目立ちだしています。

道端でもよく見るイヌタデを、ギューっと小さくしたような風貌で、背丈が高い所でも10センチ程度の全体が小さな作りのタデです。小さいまま横に這い広がります。


今年は、古い切り株の周囲で勢いよくドバーッと増えたので、その場所は、よっぽどヒメタデにとって最適地なんだなぁと思いながら眺めていました。

 

ところで、その切り株(シュロ)というのは、直径が3040センチほどのサイズで、邪魔とはいえ、掘り起こすのも億劫な深さ&サイズで持て余しておりました。

そうこうするうちに、小さなアリが切り株の周辺に沿って巣を作り、同じく、その切り株の周囲から数種のキノコが入れ替わり立ち替わり生えるようになって、アリとキノコが大フィーバーする場所と化しました。

そのおかげか、切り株は急激に朽ち果てていって、いつの間にか、その気になれば簡単に粉砕できる状態になっていたのでした。

そこへ取って代わるように、今度はヒメタデがドバドバッと増殖。

とりあえず、ヒメタデは“レッドリスト”の植物にノミネートされている様子ですし、他の場所に生えているものは存在感が薄いので、 “切り株グループのヒメタデ” にはその勢いで増えてもらえたら・・・と思います。

 

もうひとつのタデの仲間、赤白ツートンの花が咲く “ミズヒキ” がこちら。

どうにも分かりづらい写真・・・文明の利器を使って拡大して見ていただけると幸いです。

 

ミズヒキは、夏の間にザワザワと勢いを増したので、こちらはザクっと大胆に間引いてしまいました。

生えている場所が写真を撮りづらい所で、上のシャキッとしない写真をたった1枚撮るのに、アクロバット系の苦しい姿勢が求められました。

しかも、その厳しい体勢の間に、虫除けスプレーを感知できないほど飢えきった蚊に、9カ所も刺される始末。必死で撮影した写真は流血作となりました。

雨上がりを狙って飛来した蚊は、今日も凶暴で・・・。

 

後学までに “たでくうムシも好きずき” のタデは、同じタデの中でも、料理の薬味として使われる苦い葉を持つタデのこと。(ヤナギタデ)

 薬味に使おうと思っていたタデの葉が、虫にまさかの食害にあっているっ、その時に放たれる言葉が「タデくう虫も好き好き」ということかな。