アゲハチョウ2019/06/19 16:54

今年も蝶々が一羽、庭から飛び立っていきました。(昨朝の出来事です)

昨年と同様、羽化したての蝶々に会えたのはラッキーなことでしたが、今回は幼虫が活動していた場所からけっこう離れたところでの羽化。

なので、スグリの葉陰のさらに向こうにアゲハチョウを見つけたときは、てっきり休んでいるのだろうと思いました。

ゆっくりと、その休んでいるのだろう蝶々に近づいていってみれば、蝶々の全身はみずみずしくてなめらかでしたので、これは羽化して間もない蝶々に出会えたぞ〜感激しながら喜々としてカメラ撮影。……その途中で、ようやく新品の蝶々のすぐそばに、空っぽになったさなぎがあることに気づき、その蝶々がスグリの背後に生えているユリにとまって羽化していたとわかりました。

 持ち主が去ったあとの空っぽのサナギ。もうちょっと早く気づけたらよかったのにな〜。

そもそも、羽化発見の舞台となった鉢植えのスグリは乾きやすく、かなりこまめに水やりをしていたというのに、スグリの実のほうに目がいっているせいか、すぐそばのサナギは景色と化していたのでした。

手前は日々実が大きくなっているスグリで、その背後にサナギのあったユリが……。


膨らんだ実は次は赤く色づいてゆく、その様子を見ようという気持ちがあると、猛禽類のように実を見るために視力が1000倍になって、実しか見えません〜。


それにしても、庭にはアゲハ系の幼虫が好んで食べそうな植物がいくつかあるのは確かですがサナギになる前の幼虫が、わざわざスグリの植木鉢付近まで10メートル近くも移動してきて羽化の体制に入ったのでしょうか? もしかすると、2鉢のスグリのうち1鉢は最近までセリや山椒のそばに置いてあったので、そこからスグリの木に幼虫が乗り移ったったあとに植木鉢が移動して、折良く移動先の近辺(ユリ)でサナギになったのかもしれません。もしくは、レモンの木が直線で8メートルほど離れた場所にあるので、そこから幼虫が移動してきた可能性も考えられますが、レモンの木から道なりに移動するとなると幼虫にはあまりにも困難な道のりになりますので、ちょっと考えにくい……まぁ、それもこれも自然の神秘ということにしておきましょう……。

 

いつも庭のどこかに蝶々の幼虫がいれば、食べ尽くす勢いで葉っぱがなくなり周囲に糞も散らばるので、何かの幼虫がいると気づきます。……でもって、幼虫の多くはトリや外敵にやられて自然に減ってゆくので、バラの葉っぱにとりつく虫を除いて、ほとんどの幼虫は気にかけずに自然にまかせています。

なので、庭にやってくる蝶々の幼虫は他にもいて、たとえば日陰のグランドカバーに植えているパンダスミレを食べ散らかす幼虫もいまが、だからといって、パンダスミレが庭から消えることがないので、同じくこの幼虫も自然まかせにしています。

そう考えると、庭のどこかで羽化している蝶々は思っているより多いのかもしれませんね。