金魚の秋の攻防戦/和金&出目金2015/10/22 18:47

屋外の金魚たちは、まだ活発そうにしていて、餌の時間には口を水面から突き出して、猛烈にパクパクやっています。

ただ、この頃は食べる量が減っていて、すぐに満腹になるというのか、数粒、口に含んだところでふわっと動きが緩やかになって、食べる勢いが急に低下します。

 

秋だなぁ。もうそろそろ不調がでる頃だろう、と思っていたら、3日ほど前から不調の個体を2匹発見。

一匹は水瓶の和金で白点病。←すぐ治る

もう一匹はベランダの水槽の和金で、内臓にトラブルが起きたのか、体が膨らんで目が突出し、ウロコが少し逆立っています。そうこうするうちに、平衡感覚にも不具合が出てきまして、こちらの和金は、手当が間に合わない気配が漂いはじめました。

とりあえず隔離して療養中ですが、薬浴や塩水で対応できる症例ではないような気がしています。

上は隔離直後の写真。

この角度からは、ウロコのささくれはわかりづらいのですが、もっとガサガサになっている姿は “マツカサ病” で検索すると、写真がたくさん見つけられると思います。

 

こちらは、目玉が飛び出している様子がよくわかる角度。

無事に治って、仲間が泳ぎ回っている広い水槽に復活できるといいですね。

 

春と秋、気候は快適だけれど、特に屋外の魚たちにはいろんなことが起きます。

水温の変化が、魚のコンディションを不安定にするのでしょう。

そんな時に、普段はなりを潜めている悪玉系微生物が、適温到来とばかりに活性化。

魚もウカウカしていられませんね。

 

ちなみに、室内の水槽の魚たちも、普段から健康トラブルを起こしやすい個体は、季節の変わり目は決まって不調に見舞われます。

もはやその個体は、水槽内に訪れる季節を教えてくれる、バロメーター役になっていると言ってもいいくらい。

すぐに見つけて塩水で手当てすれば、簡単に治る程度のものですが、この “決まって不調になる個体” は、きっと自然界では生き抜くのは、難しいだろうなーと想像しています。

 

せっかくなので、わかりやすい2匹を登場させましょう。(出目金のクーとカイ=空海)

すでに塩水で快適にしているところで、その問題の“バロメーター野郎”というのは、黒の出目金のクーでございます。

今秋も白点が一粒、それに背びれの一部が微妙にとろけ気味になり、即ケアして、今は何事もなく過ごしています。

 

どうやら体はあまり強くないように見える、黒出目金のクー。

いつも小競り合い、押し合いへし合いしている2匹は、強気の黒に対して赤のカイが、微妙に押され気味。それなのに、弱そうに見える赤の出目金は、この5〜6年の間、一度も病気になったことがありません。

パワーが強い黒の方が体も強健、というワケではなく、激しく動くぶん体を傷つけるリスクが高かったり、体の消耗が激しかったり・・・ということもあるのでしょう。

 

他にも、黒の出目金が先に異変を起こすおかげで、赤は、不調に陥る手前のところで、運良く塩水に浸かれている、ということも十分考えられますし。

 

この騒々しい出目金ペアのやかましい水槽は、黒の出目金のおかげで、大した労力じゃないにしても、一番手がかかっていたりするのでした。


追記;10/23 写真の和金はこの記事を書いた日の夜に星になってしまいました。
発病してから亡くなるまでがとても早かった・・・。
楽しい魚生だったかな?