ふえるフユ2016/01/13 18:42

寒さが増していても、今日のように太陽の日差しがある日は、冬の豊かな側面を意識させられます。

 

今日も目につく光景といえば、ダラダラ惰眠をエンジョイするペットの猫と、省エネ生活で退屈そうなチンチラ、床暖の上でまどろむウサギに、巣ごもり状態のハムスターです。

金魚も、動きと食欲は格段に落ちていて、小さな間口から見える世界は冬一色です。

無駄を控えて力を蓄える期間というのは

、そういうものなのでしょう。

 

とりあえず庭に出て、今日は、植物たちの春に備えている様子を、写真に撮ってみました。

 

もう少しで開花しそうなキルタンサスと、クリスマスローズの膨らんできた花のつぼみ。


 




それから、ロウバイと、ヒメカスケード(ヒメサザンカ)のつぼみ。



冬という言葉は “ふえる” という意味だということを国文学者(折口信夫)が言っていました。”冬”は内側に力がみなぎる季節、魂のような内面的なエネルギーが充満する季節だと、かの民俗学者は考えていたそうです。

 

確かに、冬になると木の枝や草花の枝先に蓄えられている芽吹く “力” が、行き場を求めて、じわじわと力瘤を作っている様子を、あちらこちらにみることができます。

たぶん、冬だから余計にそう感じるのでしょうね。

 

ホント、エネルギッシュで今にも弾けそうな、思わせぶりなつぼみを見て、「まだかな、まだなのかな」と日々思っていること自体が、かなりじれったいです。

今日も、よく膨らんだロウバイの花のつぼみを、お腹をすかしたメジロが突きはしないかとハラハラしたりしましたし。

 

これがまた、冬の楽しみのひとつなのでしょう。