リンドウの名所へ ― 2016/11/07 18:20
ずいぶん昔に一度来たきりでしたが、季節を選べば、境内はこんなにも趣きのある景色だったのかと感激するほど、秋の代表的な草花が渋く庭を演出しておりました。
秋の山野草が好きな人間にとって、このお寺の庭は、お気に入りの場所になりそうです。
(拝観料は200宴ナリ)
さっそくリンドウ。

お寺の門へ向かう階段の周辺から、すでにたくさんのリンドウがホトトギスと一緒に出迎えていました。
境内のいたるところにリンドウが咲き広がっていて、一つ所で、一度にこんなにたくさんのリンドウを見たのは始めてです。
安易な発想とはいえ、あたかも簡単にリンドウが育つかのような錯覚を覚えるほどに、境内の庭は青い花だらけ。
自宅の鉢植えのリンドウを、思い切って庭に下ろしてみようかと、根拠のない自信がみなぎったほどでした。
こちらはヨメナと思われる、絶賛満開中のノギク。

野趣あふれるノギクも、植え方しだいでいくらでも雰囲気が変わるものなのだな〜と実感させられました。

上の写真は虹色の実をジャラジャラつけている野葡萄。
楽しげな様子の野葡萄を見ていたら、真似して庭に野葡萄を植えてみたくなりました。
でも、生えている様子からすると、十分な日光と、それなりにツルが伸びるスペースがいりそうで、お寺でも丁寧にお手入れをされている感じが伝わってきました。
なので、ウチのダーク&スパルタンな庭では、野葡萄の魅力は発揮されないかもと思い、育ててみたい欲求は保留です。
こちらは、ピンク色に花咲くヒメツルソバ。

場所によっては、葉っぱを真っ赤に紅葉させているヒメツルソバもあって、美しいグランドカバーがあったものだと見入ってしまいました。
他にもフジバカマやアキチョウジ、紫式部や十月桜などなど、秋を満載中のお寺の庭でした。
さて、お寺の入り口付近だったでしょうか、透明の水をたたえた池があって、その中にいた白い鯉が、人の気配に誘われるように近づいてきました。
つい「なんて名前?」って尋ねてしまうほど、不思議な愛嬌のある鯉で、惹かれるままに写真を何枚か撮影。お魚レベルを超えた魅力の持ち主でございました。

当の鯉のほうはというと、愛嬌とか魅力とか知ったこっちゃないという感じ。
「アピールしたところで餌はもらえない」とでも悟ったのか、途中で見えないところに魚らしく泳ぎ去ってしまいました。
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