ぬけ殻がいっぱい ― 2016/11/09 20:57
夏のような日が延長していた影響で、庭の手入れになかなか進みませんでしたが、この3週間は特に秋らしい涼しさになっていたので、集中的に庭掃除をしていました。
余計な枝をはらったり、夏越しに失敗するか寿命を迎えるかして枯死した植物を片付けたり、空いた地面に鉢植えの植物を移植したり。
最近になってやっとスッキリした庭は、再び、休憩時にはボンヤリと突っ立っていたくなるような落ち着きを、取り戻しました。
それで今日になって気づいたことがひとつ。
目隠しとして植えられているカナメの木の、目線の高さより少し上の位置の枝々に、少し多すぎとも思えるセミの抜け殻がいっぱいくっついていたのでした。

目でザッと荒く数えただけでも軽く10匹強はカウントできましたので、丁寧に数えるとさらに抜け殻の数は増えるはずです。
どうりで、今年の夏は、朝の時間帯に頭の高さ付近で、いきなり“ビビリ音”とともに慌ただしく逃げ出すセミがやたらに目立って、「なんだろうな?」と思っておりました。
で、「きっと定期的に巡ってくる、セミが多く発生する年なのだろう」と、適当に納得していましたが、実はここの庭で誕生したセミがいつもより多かったということだったようです。
夏ノ暑サニ負ケズ、もっと注意深く庭全体を観察できていれば、羽化して乾燥中の白いセミの姿を見られたのかもしれませんね。
それにしても、カナメの木に登って羽化したセミは、運が良いセミたちだったに違いありません。地上に出たら、運良くすぐにカナメの木があって、登ればあとはスタンバイするだけでOKだったわけで。
周辺のセミ事情をかんがみると、羽化の最適地を探して、地面をさまよう時間的ロスがないぶん木の高い位置で羽化ができた、もうそれだけでラッキーゼミと言えましょう。
それもあって、まさか、そのような高さに抜け殻があると気付かずに、今日まできてしまいました。
そうか、この幸運なセミの抜け殻はラッキーアイテムになるのだな・・・って、それで喜ぶのは、セミを幸運のシンボルとするフランスの人たち? 身近に仏蘭西人の知り合いはいないので、ラッキーチャームはこのまま木の葉に付着させておきます。
それにしても、他の場所で見つけた抜け殻も、いつになくたくさんの数でした。そこから総合して考えると、一時期、狭い庭の地中にはモグラも食べきれないほどの大量の幼虫がいたってことでしょうか。
セミは、シャケみたいに、マイリバーに帰ってきて産卵するわけじゃないので、こんなにも羽化待ちのセミの幼虫が庭に集合したというのは、珍しい出来事だったのかも知れません。

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