はじめて咲いた名無しの花2019/10/08 16:24

何年も前に花友達からもらった観葉植物の仲間らしき植物に、今年はじめて花が咲きました。

覚えている限りでは9年前から育てていて、その当時から花が咲くとは聞いていなかったうえに、つい最近までその気配もなかったので、いわゆる葉っぱを楽しむ類の植物だとずっと思っておりました。

 

じっさいに秋〜冬になって室内が下がってくると、葉の葉脈が葡萄色になって、葉っぱ全体もオリーブ色からブロンズ色に紅葉します。室内でしか育てられませんが、常緑なうえに扱いやすく、葉っぱの変化を楽しむことができるので、勝手に葉を鑑賞する植物と決め込んでおりました。

暑い時期になると、たびたび水切れを起こしてしなびれてしまうこともありますが、もともとどこからでも根を出すような強健な面があって、急いで水をあげれば元にもどりますし、切った部分を水に挿しておけばドバッと発根します。

 

そんな便利な観葉植物ですが、ほとんど出回っていない様子で、いまだに名前を知ることができません。そのうちまた、どこからともなく鉢植えが出回ることがあるかもしれませんので、それまで、名前は不明のまま育て続けるばかりです。

さて、こちらがはじめて咲いた花。え〜っと……シソ科? この草はあんがい身近な植物の外来種なのかもしれません。プレクトランサスって確かシソ科だったような……葉っぱの厚みや形は、なんとなくあれに似ています。

違いといえば、この名無しの植物は匍匐性のツル植物のように見えること。

花友達がそうやって育てていたので、それを参考にしてガゼボスタンドに吊り下げて育てていますが、もしかしたら、こちらがそのように作り込んでいるから植物側もツル植物扱いに馴染んでいるのかも。なので匍匐でも増えるのかもしれませんが、結果的に垂れ下がった茎から気根みたいなものが出て、ツル植物風になっているのかもなぁ。


本当なら、今年は植木鉢から垂れ下がった花をもっとたくさん見ることができたはずでした。ところが、「もう涼しくなるだろう」と液体肥料をあげたところ、予想以上に暑い日が続いて蒸れたうえに肥料焼けみたいなを状態になっちゃいまして、仕方なく、株の負担を減らすためにバッサリと切り戻す羽目になりました。


花芽をつけた状態で切るしかなかったのはかなり残念でしたが、なにせ切られても水につければすぐに根を出すわけで、花芽のついた部分は根を出しながら花を咲かせてくれました。

こちらが切るしかなった花芽を水差しに挿していたら、新たに生え出した根っこです。

いくつか切った花芽はすべて花瓶に挿したので、室内の方々に根を生やした花瓶が誕生しています。

こちらは鉢植えのほうの葉っぱです。

今は青々としていますが、気温が下がると葉脈と茎がぶどう雨色になり、葉っぱは色がやんわりと褪せて独特の風合いを持つカラーリーフに変身します。

ということで、「たぶんシソ科の何か」と断定して育て方を変えると、毎年花を見られる可能性が高まってきました。挿し芽でいくらでも増やせるわけで、試しに、冬は霜がかからず夏は涼しくなるような場所へ、地植えにしてみるのも面白うそうですね。

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